日本共産党流山市議団
高橋議員の活動

“子ども3人目以降の国保料を無料に”…賛成討論

発議第1号「流山市 国民健康 保険条例の一部を 改正する条例の制定について」、賛成の立場から討論いたします。

 その理由の第1は、国民健康保険制度以外には徴収されない均等割、つまり所得に関係なく徴収される人頭税とも言える負担を軽減するからです。国民健康 保険制度が抱えている課題の一つに、加入世帯の大半が低所得者であることが挙げられます。それなのに制度設計上、所得は全く考慮せず、均等割、本市の場合2万4,700円を子どもの数だけ求め続けています。その結果、滞納世帯を増やし、滞納額を増やす要因となり、家庭崩壊まで招くことがあるのです。委員会では、負担の公平が崩れるとの意見が聞かれましたが、負担できる体力そのものに公平さがない制度に甘んじていては、何も解決できません。今回の発議は、制度設計上から来る負の連鎖をとめる一助(いちじょ)と言えます。
 理由の第2は、本市の財政力、市税収入を考慮しても十二分にできる仕事だからです。まず、議員発議に対し、真摯に向き合い、試算をしていただいた担当課には感謝申し上げます。18歳以上の子どもが3人以上いる御家庭への負担軽減を図るため、今発議に係る経費は年間約441万円、対象は現時点で263人となるとのことです。つまり市の一般会計730億円のうち、0.006%のやりくりでできる仕事なのです。月30万円の家庭で例えると、18円のやりくりでできるのです。
 理由の第3は、本市の掲げるキャッチコピー「母になるなら、流山市。」を実践する政策だからです。全国知事会や全国市長会が、また本市も政府に提起、要望しているように、本来なら均等割そのものをなくすべきです。しかし、制度改定まで待っていたら、子どもを多く産み育てることを応援できない、だからこそ少なくとも3人目のお子さんの均等割は免除しようという取り組みが全国的に広がってきたのです。
 委員会で市当局が紹介した千葉県3市以外にも、均等割の負担軽減の取り組みは全国で始まっています。その多くの自治体は、キャッチコピーなど持たずに実践しています。市が掲げるキャッチコピーを批判していない議会が、いざ子どもが多くいる世帯への具体的支援を提案すると下を向く、背を向ける、これでは二元代表制が成り立たないではありませんか。
 国の動向を注視するだけではなく、市民に役立つ施策なら積極的に実施を迫る議会であることを願って、今発議への賛成討論といたします。

(添付書類)
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