日本共産党流山市議団
小田桐議員の活動
流山市 瓦解のはじまり2
市長肝いりでH29年度から、スタートした『流山ファンづくり事業』は、ふるさと納税制度を利用(悪用とまでは言いませんが…)した事業でした。

担当職員の奮闘には頭が下がる思いですが…
そもそも、ふるさと納税の担当は商工振興課だったのに、わざわざ、同じ事業を2つのセクションでやらせ、しかも市長肝いりで立ち上げ、市長の最も意向を反映できる総合政策部内のマーケティング課に任せたわけです。

H29年9月11日広報では、市長の市議会一般報告(13項目)の主な事業の紹介がされ、その一番最初には…次の通り記載しています。

流山ファンづくり事業の実施
 老舗百貨店・高島屋が全国の顧客宛てに発行している「ふるさと納税返礼品カタログ」へ本市のページを設けます。
 この中で、?三英の卓球台のほか、本市名誉市民第一号、日本画家(故)後藤純男氏の日本画リトグラフや世界的万華鏡作家・中里保子氏の万華鏡、市内老舗割か っ烹ぽ うなどの逸品が味わえる食事券や、市のイメージにつながる子育て商品を本市へのふるさと納税の追加の返礼品として用意し、本市へ興味を持っていただく流山ファンづくり事業を10月上旬から実施します。
 追加となる返礼品は、一部を除きインターネットふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」でも申し込むことができます。
 シティーセールスの一環として、市外はもとより市民の皆様にも本市の魅力をPRしていきます。
 問マーケティング課 ☎7150−6308


その力の入れ方が分かります。
でも、この部分が総務省から指摘をされることになったのです。
しかも、第1回で添付した資料のように、「今年度中に改正すればいいでしょう」的な甘いノリすらも許されなかったのです。

業務の効率化、民でできるものは民で…自慢の市政「経営」は、都合のいいものばかりに当てはめ、本来、民でやればいい業務を市職員で公金使ってやらせているだけのことです。
また、シティーセールスの一環としてのファンづくりとは言え、業務を増やす場合、職員数と現在の業務量を勘案しなければなりませんし、返礼品の掘り起こしには丁寧に時間をかけ、商品を作者・提供者とともに磨かなくてはなりませんから、時間もかかります。
そもそもシティセールスなるものも、案外そこが浅く、言葉に場まされているのかもしれません。
それらを念頭に入れて…

また、2年連続で総務省からの通知が届けられ、H29年度決算委員会でも指摘しましたが、ふるさと納税で控除される条件は現法律上も明確です。
さらに、市長が嘆くような人口減・財政規模減の地方都市や姉妹都市・友好都市など圧倒的に多くの自治体が守っているルールがあることを踏まえれば…

ルール度返しで、市長肝いりの事業を、本来の担当課に任せる(信頼し預ける)のではなく、また、行政改革(業務のスリム化)や定員削減、民間導入の拡大を中心的に担当している担当部内にあり、かつ市長が立ち上げた自慢の課にふり(業務を余分に増やす)、見直しが余儀なくされ、その判断時期さえも見誤る…市政経営の陰りの一つであり、市長一人前のめりではすまされず、職員のボヤキ(軌道修正能力や時世を読む能力)はあっても拾い上げる組織的力量の低下と、職員同士のつながりの希薄化…瓦解は、組織的に根が深いですよ。

市長の指示(市長が肩入れする市民や議員)に従っていれば、目もつけられないし、飛ばされもしない…
ただただ目の前の業務を無感覚でやっていれば、日々が過ぎるし、評価も上がる。公正公平さよりも、ただただ市長(市長が肩入れする市民や議員)に異論を唱えず、機嫌を損なわなければ…
そんな自分を押し殺しているあなたにも、瓦解に気がつき、共有し、修正し、止める力は、あ・る・ん・で・す。
(10月16日の資料)
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